シェアハウスとルームシェアの違いとは?それぞれのメリット・デメリットを解説
コラム
「ルームシェア」と「シェアハウス」。
よく似ているので、違いがよく分かっていない方も多いのではないでしょうか?
実は、ルームシェアとシェアハウスはまったくの別物です。
同じものと勘違いしていると、いざ住み始めたときに「思っていたのと違う…」とガッカリしてしまうかもしれません。
本記事では、ルームシェアとシェアハウスの違いを解説します。それぞれのメリットやデメリット、向いている人の特徴も解説しているので、より自分のライフスタイルに近い方を選ぶようにしましょう。
シェアハウスとルームシェアの違いは?
ルームシェアとシェアハウスの違いは簡単にお伝えすると「何をシェアするか」です。
- シェアハウス:家をシェアする
- ルームシェア:部屋をシェアする
ではそれぞれの特徴について深掘りして解説するので、違いを明確にしていきましょう。
ルームシェアとは
ルームシェアとは、1つの部屋を複数人でシェアする暮らし方です。
友人や知人と一緒に少人数で暮らす生活スタイルなので、仲間内での生活を求める人に人気があります。
住居は一般的な賃貸です。
契約の仕方について
- 代表者を立ててルームメイトに又貸しする方法
- ルームメイトそれぞれが契約を結ぶ方法
上記の2通りがあります。
人数について
小規模な共同生活なので、シェアする人数は2〜3人くらいが基本です。
多くても5人くらいでしょう。
2人であればワンルームでもなんとか暮らせますが、人数が多いと部屋の広さと数が必要となります。
生活のルールについて
ルームシェアに住む上でのルールは、自分たちで決めます。
家賃や光熱費の分け方、一方が退去を希望したらどうするかなど、住む前にしっかりと話し合っておくことが重要です。
【ルームシェアの特徴】
- 一般的な賃貸に複数人で暮らす
- 基本的に生活のルールは自分たちで決める
- ルームメイトは友人や知人
- 1部屋をシェアするので、生活規模は最大でも5人程度
シェアハウスとは
シェアハウスとは、1つの家を複数人でシェアする暮らし方です。
性別、年齢、国籍、家族人数など、あらゆる違いを持つ人が集まることから出会いを楽しめると人気ですよ。
構造について
ハウス内には、個室と共有スペースがあります。個室はシンプルなワンルームが多く、キッチンやコインランドリーなどは共有スペースとなっている場合がほとんどです。他の住人と顔を合わせる機会が多いので、必然的に交流も多くなります。
入居人数について
シェア人数は幅広く、一般的には5〜数十人。
中には、総戸数50戸以上や100人が暮らせるといったところもあります。
運営管理について
シェアハウスには管理会社や運営者が存在するという特徴もあります。
管理会社・運営者が契約と管理をすべて行うため、生活のルールもハウスによって多種多様。事前にルールを確認し、自分のライフスタイルに合っているかどうかを確認することが大切です。
【シェアハウスの特徴】
- 1つの建物を複数人でシェアする
- 運営会社や運営者が決めたルールに則って生活する
- 住人は初対面がほとんどで、あらゆるタイプの人と交流できる
- 生活規模は、5~数十人が一般的
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ルームシェアのメリット・デメリット
ルームシェアとシェアハウスのどちらがいいか悩んだときに、理解しておくべきがそれぞれのメリットとデメリットです。
まずはルームシェアの良い面と悪い面をそれぞれ解説します。
メリット
ルームシェアは、友人・知人と小規模で住むのが一般的です。
交流が盛んなシェアハウスと比べて閉鎖的な暮らし方となるため、少人数ならではのメリットが得られます。
1.安心感して生活できる
ルームシェアで一緒に住むのは、基本的に友人か知人です。
人となりが分かっている相手がルームメイトなので、人見知りをするタイプの人でも挑戦しやすいことでしょう。また、複数人で住むことで防犯面の心配も減り、安心して暮らせます。
2.寂しさがない
一人暮らしは、自由と引き換えに寂しさがつきまといます。
その点、ルームシェアは1人ではなく信頼できる友人・知人と一緒に生活するので、寂しさに襲われることなく楽しく生活できますよ。
3.一人暮らしよりも経済的負担が少ない
ルームシェアの場合、家賃や光熱費など生活にかかる費用は折半することが多いです。
一人暮らしのようにすべての費用を1人で負担するわけではないので、財布に優しい生活ができます。特に、経済面で不安を抱きやすい大学生や新社会人などには大きなメリットですね。
デメリット
友人・知人と楽しく暮らせるのが魅力のルームシェアですが、どんなに信頼している人との生活でもデメリットは生じるものです。ルームシェアしたことをきっかけに仲が悪くなるケースもあるので、デメリットに合わせて対策を講じてから一緒に住み始めましょう。
1.金銭トラブルが生じるケースもある
信頼できる人と一緒に住むからこそ生じやすいのが金銭トラブルです。
ルームメイトに甘えて数ヶ月分の家賃をスキップしたり、理由をつけて本来より少ない金額しか払わなかったりするケースもあります。「金の切れ目が縁の切れ目」ともいうので、契約前にしっかりと話し合うことが大切です。
2.プライベートの確保が難しい
1つの部屋をシェアしているので、プライベートの確保が困難です。
「恋人を呼びたい」「1人になりたい」といったときでも、ルームメイトに気を遣わなければなりません。プライベートも重視したい場合は、個室ありの間取りに住んだり、時間を区切ってプライベートを確保したりといった工夫が必要です。
3.トラブル発生時の精神的負担が大きい
一緒に生活していると、ときにはケンカすることもあるでしょう。話しにくい、顔を合わせたくないなどの状況に陥ったときに、ルームシェアは精神的負担となります。ルームメイトとケンカしたときのために、逃げ道を用意しておくと安心ですよ。
シェアハウスのメリット・デメリット
続いて、シェアハウスのメリットとデメリットについて解説します。
近年のシェアハウス人気に伴い、ルームシェアとシェアハウスのどちらにしようかと悩んでいる人もいることでしょう。ここでメリットとデメリットをしっかりと理解し、ルームシェアとの比較に役立ててくださいね。
メリット
シェアハウスには、他の暮らし方にはない魅力がたくさんあります。特に、以下のメリットが多く挙げられますね。
1.経済的負担を軽くできる
シェアハウスの生活にかかる費用は、複数の住人で折半します。1人あたりの負担が少ないので、大学生や新社会人など経済的にゆとりがない人でも気軽にチャレンジできるのが魅力です。
2.引っ越しが簡単
多くのハウスが家具・家電を備えているため、最低限の荷物でも生活できます。引っ越しの手間が軽減される上に引っ越し費用も安く抑えられますよ。
3.交流を楽しめる
シェアハウスにはあらゆる価値観の人が集まります。多くの出会いを楽しめるので、人脈形成にも貢献しますよ。また、共有スペースが多く他の住人と顔を合わせる機会も多いため、楽しく暮らせる点もメリットです。
4.自宅には導入困難な設備を利用できる
シェアハウスの中には、ジム、シアタールーム、広い庭など、個人宅には導入が難しい設備を備えているところもあります。一般的な賃貸では味わえない特別感があるので、生活に充実感が出ますよ。
デメリット
多くの魅力を持つ半面、シェアハウスにはいくつかのデメリットもあります。
1.自由度が下がる
シェアハウスは、管理会社あるいは運営者が一定の生活ルールを設けています。ルールをもとに生活しなければならないので、一人暮らしよりも自由度は低いです。「自由を満喫したい」という人には向いていないかもしれません。
2.住人トラブルが発生する恐れもある
ハウスにはいろんな人が集まっているので、住人全員と常に仲良く暮らせるとは限りません。気が合わない人がいたり、何らかのきっかけでケンカをしたりすることもあるでしょう。そういった人間関係に関する問題を発生させないために、他人に配慮した生活をしなければなりません。
3.プライバシーの問題がある
シェアハウスには共有スペースが多いので、個人の時間・空間に制限があります。他人の生活音や気配にストレスを感じることもあり、心の底からリラックスするのは少し難しいかもしれません。
4.物件探しが難しい
シェアハウスには、それぞれコンセプトがあります。オーガニックを好む人のために木を基調とした環境を整えられていたり、子どもも受け入れられるように子育て環境を充実させていたり。つまり、快適な住居を見つけるためにはコンセプトをチェックする必要があるのですが、立地や家賃といった他の条件とマッチするとは限りません。諸々を見た上で「ここ!」という場所を見つけるのが難しいので、なかなかシェアハウス暮らしに踏み込めない人もいます。
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ルームシェアに向いている人の特徴
ルームシェアは、自分以外の誰かと一緒に生活するという意味ではシェアハウスと同じです。しかし、シェアハウスより小規模かつ閉鎖的な生活なので、どんな人に向いているかには少し違いが出ます。
ルームシェアに向いているのは、以下のような人です。
- 少人数の交流を好む人
- ルームメイトとの絆を深めたい人
- ある程度自由な生活を求める人
- 気を遣わずに生活したい人
ルームシェアに向いている人の特徴は、基本的に少人数を好む人です。大勢とわいわいするのではなく、深く狭い人間関係を求めます。
また、ルームシェアは小規模の共同生活なので、自分たちでルールを決められるぶん自由の確保も容易です。ルールに縛られたくないタイプの人にも向いている暮らし方ですね。
シェアハウスに向いている人の特徴
ルームシェアとは対照的なのがシェアハウスです。向いている人の特徴には、以下のようなものがあります。
- たくさんの交流を楽しみたい人
- いろんな価値観やバックグラウンドを持つ人と出会いたい人
- 生活費を抑えたい人
- あらゆる設備が整った環境で生活したい人
シェアハウスは、ルームシェアよりも規模が大きいため、交流を重視したい人に向いている暮らし方です。ハウスの中には小規模運営のところもありますが、誰かが退去すればまた新しい人が入居してくるので、絶えず出会いを楽しめます。
基本的に、シェアハウスで暮らすのは初対面の人です。共同生活を円滑にする必要があるので、ある程度のルールを設けるのはいたしかたありません。しかし、束縛を感じるほど厳しいルールを設けているハウスは多くないので、生活しづらいとまでは感じないでしょう。
まとめ:違いを明確にして自分に合った暮らし方を選ぼう
ルームシェアとシェアハウスは、暮らし方に大きな違いがあります。これからの生活に関わるので、違いをしっかりと把握しておきたいですね。
本記事で紹介したルームシェアとシェアハウスの違いについて、一覧表にまとめました。
シェアハウス | |
---|---|
住まいの特徴 |
|
メリット |
|
デメリット |
|
向いている人の特徴 |
|
シェアルーム | |
---|---|
住まいの特徴 |
|
メリット |
|
デメリット |
|
向いている人の特徴 |
|
メリット・デメリットにおいては共通する部分もいくつかありますが、向いている人の特徴はほとんど真逆です。選択を間違えると大変なことになるので、上記を参考に自分に合っている暮らし方を見極めてくださいね。
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